「自然派ワインの父」と称されるマルセル・ラピエール氏 ≪ 特集一覧 ≪ 
「自然派ワインの父」と称されるマルセル・ラピエール氏
進化を続ける「自然派ワインの父」マルセル・ラピエール氏
2010年10月10日、フランス・ボジョレー地区 ヴィリエ モルゴン村のワイン生産者でありますマルセル・ラピエール氏が、逝去されました。

突然の訃報に接し、世界中の人々がも大変困惑しております。
ワイン生産者、ワイン関係者にとどまらず多くの人が、慕う故人の柔らかな人柄を思うと悲しみに堪えません。

収穫を迎えたこの時期、体調が優れない中も最後までブドウ畑に立とうと病魔と闘っていたと言います。
今年の3月に手術を受けて、その後は順調とのことで安心していたのですが、この夏の検査で再度手術が必要とのことで、手術をしていたそうです。
収穫の終了が終わった翌日に再度入院して、その2日後に亡き人になってしまいました。死の直前まで葡萄畑のそばに居たかったラピエール氏らしい逝き方でした。
最後の最後まで一人のブドウ栽培者、ワイン生産者としてその生を全うしようとしたマルセル・ラピエール氏。氏が与えてくれた多くの感動と喜びに感謝すると共に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 
  自然派ワインの枠を超えて多くの人たちに愛され、また計り知れない勇気と実務を後輩に伝授し続けたマルセルの遺志は、多くの若き醸造家が引継ぎ、本物のワインの伝播と継承を続けていくことになると思います。

5年前より長男のマチュ・ラピエールがワイン造りを継承しており、さらに、奥様のマリー・ラピエ-ルそして長女のカミーユ・ラピエ-ルもワイン造りに参加しています。
この3人が収穫・醸造を担当し、今年も素晴らしいヴィンテージになりそうです。


尚、2010年のボジョレーヌーヴォ-は無事に収穫、アル発酵、プレス、今は発酵の最後とマロ発酵を待っている状態とのことです。
マルセル・ラピエール氏の「2010年ボジョレー・ヌーボー」
2010年8月に発売された、「ワイナート 58号」にボジョレー・ヌーヴォー(シャトー・カンボン)が掲載されました。
全世界のワインラヴァーを興奮させ、マルセル・ラピエール本人でさえも『人生の中で最高のワインが出来た』 と語った09年の収穫後、厳しい冬を科学的な援助なしに乗り切った畑に育つ樹。
 
【4月初旬】
未だ硬く閉ざされたように息吹を感じさせません。 葡萄樹は黒一色の株造りの塊であって生命力を全く感じさせません。 柔らかく芽を開く姿など想像もできませんでしたが・・・
【4月中旬】
僅か3週間後には殻を破るかのように柔らかい芽が姿を現しました。 硬い殻を破った後はピンクに色付き、ぐんぐんと生命力を感じさせる力強い生育を見せてくれていました。

日光を吸収する葉は力強く、大きく手を広げるかのように上を向き、想像以上のスピードで、その存在感を大きくしていきます。
【6月中旬】
まだ2010年の作柄に言及するには早すぎますが、これまでのところ09にも勝るとも劣らず順調なようです。 5月中旬には小さい葡萄房が姿を現し、小さいながらも葡萄果実の原形が見て取れました。 6月中旬にはすっかり葡萄房は形成され、白く美しい花を咲かせる準備が進んでいますが、7月初めにはもう既に開花が始まっているようです。
【7月下旬】
これまでのところ、最高の状態が続いているよう。
2010年、特に特徴的なのは「葡萄の粒が非常に小さいこと」。

これは、「ミランタージュ」と呼ばれる現象で 何らかの結実不良果が多くなり、小さい果実が多くなることを言う。

果汁に対して果皮の比率が高くアントシアニンなどが豊富であることと、糖度が高くなること。更には果実間に隙間ができることで空気が流れ、カビに侵されることがないのだそう。

勿論、収穫量は減ることとなるが質の高い葡萄が約束されることとなる。 『これまでのところカビに犯された葡萄は皆無だ。全てはミランダージュのお陰だ。』 09年よりも更に複雑味をもった葡萄になりそうだと言う。
【8月上旬~中旬】
しばらく涼しい日が続いたが完璧な生育状態に変りはなく、空気は乾燥しているが地中深くには水分がある。

理想的な状態。

日照量は多く、例年より少し早いくらいにヴェレゾン(色づき)が始まっている。

この分でいくと収穫は例年通り、9月14日にレザン・ゴロワーの畑の収穫を開始の予定。20日にはモルゴンの収穫になりそうだとのこと。
セラー内での発酵槽などの清掃作業の様子。

アルコールに変化する前の果汁段階は液体自体非常に不安定になる訳ですが、自然酵母のみの発酵では、この不安定な期間が長くなることとなります。
この不安定な時期にバクテリアの繁殖がおきない様、収穫後、低温で2~3度に冷やします。
最も重要なのが清潔な発酵環境なのです。
【8月下旬】
4月中旬の開花から120日以上が経過し葡萄は綺麗に成長を遂げた。8月の乾燥していながら、暑すぎない冷涼な気候は理想的と言ってよい。

日照量は2009年同様十分にあるのでヴェレゾン(色づき)も順調に進んでいる。もうほとんどの房の9割以上色づいている。 (8月26日現在)
この分でいくと通常よりも早い収穫となるかもしれないという。

『収穫は9月6日前後に』。収穫の準備で大忙しの毎日だ。
 
マルセル・ラピエールさんのメッセージ1   マルセル・ラピエールさんのメッセージ2
いよいよ2010年の収穫が始まり、畑、ワイナリーが活気付いてきました。
現地では既に収穫の真っ最中で2009年に続き 期待の持てる作柄となっているようです。

潰した果実をそのまま味わっているような 瑞々しくも濃厚な味わいのラピエール・ボジョレー・ヌーヴォーは、一度味わえばその質の高さにきっと満足していただけます。

『ヌーヴォーの域を超えた長熟のワインになりそう』

今年は9月から急激に気温が下がり、その分収穫期が早まる。
『これまでの恵まれた天候で十分に熟した。 後は収穫のタイミングで雨さえ降らなければ上出来となるだろう。』 と話すとおり、今年は小粒のミランダージュが高い糖度を保ち、高い果皮比率は十分なタンニンと酸をもたらす。 このため濃密で長熟にも耐えるワインとなることが予想される。

『”9”と同様、”0”の付く年は偉大なヴィンテージだね。』 とマルセル・ラピエール。

今年も満足のいく品質のボジョレー・ヌーヴォーをお届けできることを 非常に楽しみにしているとのこと。 2010マルセル・ラピエールのボジョレー・ヌーヴォー、是非ご期待下さい!!
マルセル・ラピエール氏が造るワイン
マルセル・ラピエール ボジョレーヌーヴォー 2010
マルセル・ラピエール ボジョレーヌーヴォー 2010
大量生産されたワインを販売する造り手が多い中、手間をかけ品質重視のワインを造り続けているマルセル・ラピエールさん。その結果、彼の造るボジョレーは天然酵母からくる自然の恵みとも言える上品ないちごジャムのような香りがします。ふくよかさの中に繊細さと上品さを感じさせ、しっかりとした旨味によってじんわりと美味しさの広がる味わいです。
商品詳細
¥3,150(税込)
カートへ入れる
こちらはボジョレーヌーボーです。お届けは解禁日の11月18日(木)以降となります。
詳しくはボジョレーヌーボー特集をご覧ください
シャトー・カンボン ボジョレー・ヌーヴォー 2010 (マルセル・ラピエール)
シャトー・カンボン ボジョレー・ヌーヴォー 2010 (マルセル・ラピエール)
ラピエールの夫人が所有し、ボジョレーの区画から各種 ワインを生産する「シャトー・カンボン」のブランドからリリースされたボジョレーヌーボー。

味わいはクラシック(古典的)なスタイルで、渋み、酸味、ミネラルの要素が充実しており、よりしっかりとしたタイプのボジョレーに仕上がります。 。
商品詳細
¥3,480(税込)
カートへ入れる
こちらはボジョレーヌーボーです。お届けは解禁日の11月18日(木)以降となります。
詳しくはボジョレーヌーボー特集をご覧ください
ボジョレー・シャトー・カンボン 2009 マルセル・ラピエール
ボジョレー・シャトー・カンボン 2009 マルセル・ラピエール
ピュアな美味しさがあり、誰にでも好まれます。果実味がたっぷりで、しっかりとしたボディーです。奥深い味わいで、とってもバランス良くシンプルな味わいです。

素朴ながら洗練された透明感を感じさせ、純度が高い香りを持つ。密度感も十分。
商品詳細
¥2,200(税込)
カートへ入れる
ボジョレー・ル・カンボン 2008 マルセル・ラピエール
ボジョレー・ル・カンボン 2008 マルセル・ラピエール
凝縮感があり、とても肉厚です。ほんのり果実の甘いを感じ、余韻にハーブの様な味わいが特徴的です。ミネラルもたっぷりあり、奥深く深い味わいとなっております。


素朴ながら洗練された透明感を感じさせ、純度が高い香りを持つ。密度感も十分。
商品詳細
¥2,930(税込)
カートへ入れる
ボジョレー・ロゼ・シャトー・カンボン 2009 マルセル・ラピエール
ボジョレー・ロゼ・シャトー・カンボン 2009 マルセル・ラピエール
さすがマルセル・ラピエールという非常に美しくピュアな造り。クセが無く、とても飲みやすいです。フレッシュなイチゴの香りがあり、スッキリとしt味わい。チャーミングなロゼワインです。

素朴ながら洗練された透明感を感じさせ、純度が高い香りを持つ。密度感も十分。
商品詳細
¥2,200(税込)
カートへ入れる
 
 

ボジョレーヌーヴォーもご一緒にどうでしょうか?早期予約受付中!